オンラインカジノのプレイヤーや運営企業にとって最も大きな入出金に関する問題が少し良くなったかもしれない。 これまで入金や出金に関して使いにくかった銀行振込がかなりスピードアップされることになる。
2018年10月9日に、日本の大手銀行504行が参加して、入出金の新しい仕組み「モアタイム」の導入を開始した。 この「モアタイム」は、通常、銀行の営業時間内である平日15時までに手続きを行わないと、当日中の送金ができなかった振込や送金を、ほぼリアルタイムで行えるようにする物。
全銀協によると、三菱UFJ銀行や三井住友銀行、りそな銀行などが9日午後のスタート時から参加。信金中央金庫など全国組織を通してシステムに接続する信用金庫、信用組合を含めると当初から参加する金融機関は計504にのぼる。
15時以降にネットバンクなどを利用して手続きした場合、翌日が営業日なら翌日に着金されていたが、土日を挟んでしまうと、月曜日にならないと送金が完了されず、時間がかかっていたが、「モアタイム」の導入で、24時間365日、何時に送金手続きをしても、ほぼリアルタイムで相手に着金させる事ができる様になった。
ネット通販の利便性も高まる。これまでは銀行口座を通じ代金を支払う場合、平日午後3時以降に振り込むと、着金は翌日だった。発送はそれからになるため、即時決済するクレジットカード払いに比べ到着が遅れることがあった。こうした事態が減る可能性がある。
ネット通販と同じ様に、オンラインカジノでもプレイヤーは、同じ様な恩恵が受けられそうだ。 どちらかと言うと夜にプレイする人の方が多いオンカジでは、勝利して、エコペイズやアイウォレットなどに引き出し処理を行った後、各ペイメントサービス上で、銀行送金の手続きを行う流れとなる。
結局は、中間に入るエコペイズやアイウォレットの銀行送金を代行している中間企業が手続きを行わないと話は進まないが、例えば、エコペイズに導入された、「高速ローカル出金」を使えば、すぐに手続きを行ってくれる。 そこからは、何時だろうが何曜日だろうが、「モアタイム」ですぐに手続きがされる。
タイミングによっては、ほとんどリアルタイムに送金されるので、オンラインカジノでもランドカジノと同じレベルの「待たされる事の無い」入出金対応が進んでいきそうだ。
またいつか再開されるであろう「ATMから引き出せるカード」だが、今の所は、銀行送金に頼るしかないオンカジ業界にとっては、「モアタイム」は最高の追い風になるかもしれません。