先日、イギリスの賭博委員会の規制当局「ギャンブリング・コミッション」が、イギリスからアクセスできるオンラインカジノや、ブックメーカーなどの、オンラインギャンブル企業に対して、新しい広告規制を4月2日制定すると発表しました。 この新しい規制は、オンラインギャンブルが広く一般化している「イギリスからアクセスできるオンラインギャンブル」に限定されています。
We won’t tolerate gambling ads that exploit people’s vulnerabilities or play fast and loose with eye-catching free bet and bonus offers,” reportedly read a statement from Shahriar Coupal, Director for the Committees of Advertising Practice. “Our new guidance takes account of the best available evidence to strengthen the protections already in place, ensuring that gambling is presented responsibly, minimizing the potential for harm.
この新しい規制は、「消費者の誤解を招かないようにすること」を目的とする内容で、「キャンペーンを宣伝する場合には常に利用規約のリンクを貼る」や、「お金が増えるという誤解を招くような広告を禁止する」という事、サービス内の文章でも「今すぐ賭ける」というフレーズを禁止するなど、意外と細かい事にまで及んでいます。 また多くのブックメーカーが採用している「フリーベット」という手法も、「リスクフリー」という提供の仕方がNGとなり、キャッシュバックなどのプロモーションも、キャッシュでなく、ボーナスであれば良いなど、多岐にわたっています。
普通に考えると、それ程、誤解を招く内容でもありませんし、キャシュバックなど、プレイヤーに有利なイベントではあると思いますが、あくまで理解してくれているプレイヤーだらけなら良いけど、広くオンラインギャンブルの文化が定着しているイギリスでは、利用者の層が、日本でいう宝くじを買うレベルの利用者まで対応する必要があるという事でしょう。
これにより、カジノシステムを各アクセス国によって制御できているカジノは、イギリスからのアクセスに対してのみ対応すれば良いので、大きな変更・改定は必要ありませんが、日本語対応されているサービスの中でもイギリスを拠点としている「ウィリアムヒルカジノ」は、国によっての表示を変えるのではなく、「言語を変更するシステム」を採用していた為、多くの変更を行う必要がでており、一時的にボーナスが無くなったり、改定されたりと対応に追われている様子。
▲ ウィリアムヒルの総合サイトでは、ボーナスイベントが全て削除されています。
▲ ウィリアムヒルカジノクラブでは、仮のボーナスが掲載されていますが、また変更がありそうです。
恐らく、「ギャンブリング・コミッション」からのいきなりの発表で、まだまだ「この形は駄目」だとか「この形であれば良い」など、ウィリアムヒルカジノ側でも対処が明確になっていいない様子が見てとれます。 しっかりとした制定は4月2日になるので、それまでに対応が必要なカジノ(当サイトで紹介している日本語サービスではウィリアムヒルカジノのみ)は、対処を進めている様です。
広告規制になるので、既存のプレイヤーの方にとっては全く問題ありませんが、ウィリアムヒルカジノを利用してみようと思っていた方は、「新規参加時の特典」が現在は悪くなっている・無くなっている状態になるので、落ち着くまでは参加しないのがベストでしょう。